Vol.32
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2024年12月9日から15日、OUI Inc.のCOO中山がジンバブエを訪問しました。ジンバブエは人口約1,670万人の国ですが、眼科医は27名、視能訓練士は65名と、眼科医療を支える人材や機材が不足しています。この課題に対応するため、日本の草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの一環として、ルパネ郡のSt. Luke’s HospitalにSmart Eye Camera(SEC)6台が供与されました。
12月12日、ジンバブエ第二の都市Bulawayoから車で3時間の場所にあるSt. Luke’s Hospitalで贈与式が行われました。式典にはジンバブエの保健大臣をはじめ、政府関係者や地域の医療従事者が多数出席しました。医師出身である保健大臣はSECやスリットランプに強い関心を示し、スピーチではSECが地域医療にもたらす可能性について触れました。ジンバブエの新聞メディア”The Chronicle”でも、引渡式の様子が記事として紹介されました。
中山は式典でSECのデモンストレーションを行い、OUI Inc.が目指す地域医療の課題解決への取り組みを紹介しました。式典後には眼科専門看護師(Ophthalmic Nurse)を対象としたトレーニングセッションが開かれ、看護師たちはSECのシンプルな操作に驚きながらも、すぐに使いこなすことができました。
St. Luke’s Hospitalは国内でも比較的整備された施設ですが、眼科医は常駐しておらず、眼科専門看護師が地域の医療を支えています。今回供与されたSECは、こうした看護師が診断や治療を補助するのに重要です。
今回のプロジェクトを通じて、ジンバブエの眼科医療の現状と課題を改めて実感するとともに、現地の医療従事者との連携を深めることができました。OUI Inc.は今後もジンバブエをはじめ、世界各地で医療技術を通じた支援を続けてまいります。
今回関わった組織